七五三・お宮参りの基礎知識

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七五三の記念撮影の方法と写真館の選び方

七五三の記念撮影の方法と写真館の選び方

七五三は、神様に晴れ着でお参りをし、お子さんの成長の節目に、ご家族揃って記念撮影をするチャンスです。記念撮影はもちろん、衣裳のレンタルから着付け、ヘアメイク、会食までができる神社もあり、移動も少なく利用する方が多いです。またフォトスタジオで、衣装も一緒にレンタルできることも。神社での参拝の際に記念撮影したいご家族は、神社専属のカメラマンや、出張撮影サービスを利用するという方法もあります。当サイトでは、各神社の参拝者がよく利用している写真の情報も掲載しています。ご家族にあった希望の撮影方法を見つけてください。

記念写真の撮影方法

手間をかけずに素敵な写真が残せる神社内写真スタジオやフォトスタジオを利用する場合は、七五三当日にお参りの前後で撮影するか、別日に前撮りや後撮りをします。とくにお子さんの撮影に慣れたカメラマンなら、自然な笑顔を引き出しながら最高の瞬間を捉えてくれるでしょう。フォトスタジオでは衣装を貸し出していることが多いので、高額な着物を購入する必要もありません。

前撮りを選ぶ家庭も増えている

七五三の記念撮影は、「当日撮影」と「前撮り」、「後撮り」の3パターン。「当日撮影」は、お参りと撮影を1日で終えられるのがメリットです。4月~9月ご祈祷の前日までに記念写真だけ先に撮る「前撮り」は、七五三当日に時間のゆとりができ、ハイシーズンを避ければ衣装が豊富に選べ、早割キャンペーンなどでお得に撮影ができます。そして「後撮り」は、一般的に12月以降に撮影します。混み合う時期と比べ、落ち着いて撮影でき、前撮りと同様にお得なキャンペーンを利用できる場合もあります。

まだある前撮りのメリット

最近、多くの方が利用する七五三の「前撮り」には、多くのメリットがあります。事前に写真撮影を済ませることで当日撮影と比べて撮影費用がお得になったり、撮影時間に余裕があるため、お子さんも素敵な笑顔で撮影できたりとうれしいポイントが盛りだくさんです。とくに初めて和装を着るお子さんには、七五三当日のリハーサルになり、日焼けするシーズンより前に撮影すれば、明るい肌色の写真が残せます。また、「子どもの乳歯が抜ける前に撮影したい」という場合も、自由に撮影時期が選べるため、お子さんのベストな状態を記録できます。

前撮りのベストタイミングは

前撮りは七五三本番の秋に近づくほど混雑し、予約が取りづらくなります。とくに本番まで時間がある4月~6月は、予約が取りやすく混雑しにくい時期です。ゆっくりと衣装を選び、落ち着いた撮影ができるでしょう。新作や人気の衣装がレンタルしやすく、お得なプランやキャンペーンが充実している時期でもあり、リーズナブルに撮影できるのもうれしいポイントです。注意点は、梅雨の季節なのでフォトスタジオまでの道中で雨に濡れたり、湿気でヘアが崩れたりする恐れがあります。
お子さんが夏休みに入る7月~8月は、混雑しやすい土日を避け平日にゆっくり撮影ができおすすめです。お盆や長期休暇の間はご家族のスケジュールも調整しやすく、皆そろって記念写真が撮れるでしょう。ただし、お子さまが外で遊ぶ機会が増えるため、日焼け対策が必要です。多少の日焼けは健康的ですが、真っ黒になってしまうと衣装が似合わなくなる恐れがあります。
9月~10月は、前撮りに人気のシーズン。駆け込みの予約が増えることも予想されます。直近になると希望の日程が予約で埋まっている場合があるため、数か月前に予約を済ませるのがおすすめです。

あくまでも、七五三は「晴れ着を着て、神様にご祈祷をする儀式」の日であり、写真を撮るための日ではないことを理解した上で、「前撮り」「後撮り」を行う意識を持ちましょう。

 

上手なフォトスタジオの選び方

フォトスタジオはさまざまなタイプがあり、どこを選べばいいか迷ってしまうのではないでしょうか。まずはどのような写真が撮りたいのかイメージを整理します。次にフォトスタジオの種類とその違いを知って、イメージにより近い写真を撮影しましょう。

撮りたい写真のイメージを固める

何を重視するのかは各家庭によってさまざまです。写真の仕上がりを踏まえて、大まかに4つに分けて考えてみましょう。

①ご祈祷をした神社にて記念の撮影。神社でのしきたりやマナーを熟知したカメラマンによる写真を撮ることができます。

②衣装がたくさんあったり、人気キャラクターと撮影できたりと、子どもの撮影に慣れたフォトスタジオでのお子さんが楽しめる撮影。またリラックスした雰囲気で、お子さんの自然な表情を撮影する写真など、撮影のイメージを考えます。

③主役のお子さんひとりでの撮影、または兄弟姉妹、家族も一緒の撮影なのか決めておきます。家族の衣装のレンタルが可能か、衣装代や着付け代、撮影代などが別になっているか、プランに含まれているかは各スタジオによって異なります。

④たくさんの写真をまとめたアルバムタイプ、祖父母への贈り物にも最適な台紙やパネル、画像データなど、欲しいアイテムの種類と予算を決めておくのも大切です。

スタジオの種類

現在七五三撮影で主流となっているのは、神社内の写真スタジオ(常設の場合と、七五三の時期期間限定や予約制の場合があります)。そして、全国のショッピングモールなどに店を構える「大手チェーンスタジオ」と、一軒家型で貸し切り撮影ができる「ハウススタジオ」、街の「写真館」です。
店舗数が多くアクセスしやすい「大手チェーンスタジオ」は、衣装の種類やプランが豊富に揃い、手軽に利用できます。また、場所見知りや人見知りしやすいお子さんには、家族だけでゆったりと撮れる「ハウススタジオ」が人気を集めています。それぞれのメリットとデメリットを詳しく見てみましょう。

神社内の写真スタジオ

神社での記念の写真が撮れるのが最大のメリット。写真スタジオのある神社は衣裳レンタルや着付け、ヘアメイク、さらに会食まで対応している場合もあり移動も少なく便利です。七五三の季節限定で、スタジオ撮影(境内での撮影)を設けている神社もあるので、当サイトや神社のHPなどで確認してみるのがよいでしょう。

大手チェーンスタジオ

和装も洋装も、衣装が充実しているお店が多く、さらに人気キャラクターと一緒に撮影できるところもあり、子どもに慣れたスタッフが、子どもの笑顔を引き出す技術も持っています。着付けやヘアセットまで無料で付き、料金も「撮影代+商品代」とわかりやすく、お得なキャンペーンなど特典も。写真商品の種類が豊富なのもメリットです。
反対に撮影が固定カメラのため、ほかのお子さんの写真と似てしまうことや、写真データは商品にして購入した画像のみ購入できる場合が多く、週末やハイシーズンは混雑しているのがデメリットです。

ハウススタジオ

一軒家を貸し切り型が多く、予約時間内は家族だけでゆったりと撮影できるのがメリット。自然光が入るリラックスした雰囲気の中で、カメラマンが手持ちカメラで撮影するので、お子さんのありのままの表情が写せます。おしゃれなセットや小物、衣装が揃い、たくさん撮影した写真をまとめて画像データで購入できるケースが多いです。
デメリットは、大手スタジオに比べると衣装の数が少なく、カメラマンによって写真の仕上がりに個性がでるので、ママの好みやお子さんとの相性がわかりづらく、ホームページやSNSで撮影写真を確認したり、お子さんと一緒に下見に行って話したりする準備が必要です。またスタジオによってはアクセスが不便な場所だったり、キャンセル料が発生したりする場合もあります。

昔ながらの写真館

昔から街や商店街にある写真館では、上品で正統派の写真が撮影できます。シンプルな背景を使用し、カメラマンも被写体も固定の位置で撮影することが多いため、王道のフォーマルな記念写真に仕上がります。衣装やヘアメイクは、自分で手配するのが一般的です。

予約前にチェックしたいポイント

フォトスタジオの種類が決まったら、次はどこにするかを絞り込んでいきます。次のチェックポイントを参考に、希望が叶うスタジオを探しましょう。

衣装、撮影の追加料金

撮影プランに衣装は含まれていますが、お着替えの回数に制限がある場合があります。何着着替えても無料のところもあれば、和装1着・洋装1着の場合も。また、兄弟姉妹や家族も一緒に撮影をする場合は、撮影料の追加が無いところもありますが、1カットごとに追加料金がかかるところも。また家族衣装のレンタル代や着付け代など、スタジオによってさまざまなので、追加料金もチェックしましょう。

着付け、ヘアセットの内容

お子さんの着付けやヘアセットは無料のところが多いですが、帯が手結びの場合は別途料金がかかるところや、衣装を変えても髪型は変更しないところもあります。

撮影時間の制限

撮影中にお子さんの機嫌が悪くなることは十分考えられます。ゆったりと撮影できるスタジオか、後日に撮り直しサービスがあるかも確認しておきたいポイントです。

写真加工の有無

秋口の撮影は夏の日焼けが残っていたり、また歯の抜け替わりの時期だと、前歯を気にされたりする方も。肌色や抜け歯修正加工で、お子さんをより可愛く、かっこいい姿の写真が残せます。

商品バリエーション

アルバムや台紙だけでなく、フレーム入りやパネル式の写真、カレンダーや年賀状加工などバリエーションがたくさんあります。事前にリサーチして、欲しいアイテムがあるスタジオを選びましょう。

写真の購入

ハウススタジオでは、まとめてデータ購入できるところが多いですが、大手チェーンスタジオの場合はデータを即時購入できるプランが限定されていたり、1年後の購入だったりと制約が多い場合があります。データ販売を行っていないスタジオもあるので注意が必要です。

アクセスと設備

遠く離れたスタジオだと、それだけでお子さんは疲れてしまいます。できるだけ近くのスタジオを選ぶのが得策です。またお子さまが小さい場合は、授乳やオムツ替えがしやすい環境かどうかも大切なポイントです。

小物の確認

七五三といえば千歳飴。神社でご祈祷の際にいただけることが多く、フォトスタジオでプレゼントされるケースもあるため、千歳飴を持ったお子さんを撮影したい場合は、事前に確認しておきましょう。持ち込む場合は、スーパーやデパート、お菓子専門店、老舗の和菓子店で購入できます。最近は、オンラインショップなどで、見た目がおしゃれな千歳飴も登場しているので、お子さんと一緒に選ぶのもおすすめです。

撮影の予約から受け取りまで

撮影の予約から商品受け取りまでの流れを、大まかに紹介します。

撮影の予約をする

まずは予約可能な期間を確認し、店頭またはWEBで都合のいい日、お子さんの機嫌のいい時間帯を選んで予約します。神社内や神社近隣のスタジオの場合は祈祷の時間を伝えておくとスムーズです。七五三のハイシーズンは混み合うので早めの予約を。予約変更や当日のキャンセル料も確認しておきましょう。

撮影当日の着付け、ヘアセット

予約時刻に普段着でスタジオへ行き、衣装を選びます。衣装を持ち込む場合は、小物なども忘れずに。専門スタッフが着物、ドレス、タキシードの着付けとヘアをセットします。

撮影

専属のカメラマンが、お子さんの笑顔を引き出し、予約した時間内いっぱいに撮影します。

商品受け取り

選んだ写真のみ購入するところと、撮影した写真をすべて購入できるところがあります。

七五三当日の撮影は

参拝の際、スマホのカメラやデジカメを使ってセルフ撮影するのは手軽な方法ですが、七五三という特別な日の撮影は、プロのカメラマンに任せれば、より素敵な思い出が残せるでしょう。

出張カメラマンのメリット・デメリット

現地で記念写真を撮影したい、できるだけ多くの写真を残したい、写真のデータを活用したいという方にとくにおすすめです。出張料金込みの1時間あたりの料金設定で算出するため、1時間で撮影したすべての写真データを購入でき、被写体になる家族が増えても追加料金はかかりません。もらった写真データは。フォトブックにして祖父母に贈ったり、SNSにアップしたり、年賀状の画像データとしても活用できます。神社によっては持ち込みの出張カメラマンNGの場合もあります。神社撮影に慣れていないカメラマンの場合、トラブルのもととなるので事前に確認をしておきましょう。

まとめ

お子さんの貴重な姿を残すために、多くのご家族がフォトスタジオで記念撮影を行っています。一見難しいスタジオ選びですが、どんな写真が撮りたいか、欲しいサービスは何かを明確にしていくと、希望のお店に出合えます。信頼できるスタジオで、七五三の素敵な思い出を残してください。