七五三・お宮参りの基礎知識
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お宮参りの記念撮影の方法と相場
お子さんの健やかな成長をお祝いする行事のなかでも、生後約1カ月目に行う「お宮参り」は、初めて正装してのお出かけとなります。参拝と併せて、家族揃って記念撮影ができる大切な機会なので、お宮参りの準備とともに、素敵な写真が残せるよう情報収集しましょう。
お宮参りの一日の流れ
お宮参りでは寺社のご祈祷、写真撮影、会食をするのが一般的な流れです。まずは一般的な一日の流れを確認します。産後間もないママや赤ちゃんは、1日がかりのイベントで、体調を崩してしまう可能性もあります。季節や体調を考慮して、ご祈祷と写真撮影は別日に設定するなど、ママと赤ちゃんに負担が少ないスケジュールを組みましょう。
午前中
社寺に到着
↓
参拝(詳しい参拝を別ページに飛ばす?)・受付などを済ませる
↓
ご祈祷
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境内で写真撮影など
↓
移動
↓
スタジオで写真撮影
午後
食事会
↓
解散
お宮参りの撮影方法
お宮参りでは赤ちゃんはもちろん、パパとママ、祖父母と一緒に記念写真を撮影をするご家族がほとんどです。撮影の方法は、お宮参りの際にセルフで撮る、出張カメラマンを依頼する、フォトスタジオを利用するなどさまざまです。まずはそれぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
スタジオで撮影
スタジオ撮影の最大のメリットは、天候に左右されず、希望の日時で撮影ができることです。真夏や真冬の屋外での撮影は、産後間もないママや赤ちゃんの身体に、大きな負担がかかります。空調設備の整ったスタジオでの撮影を選んだほうが、体調の管理がしやすく安心です。また、スタジオでの撮影は衣装もレンタルできるので、事前に衣装を準備する手間が省けます。
デメリットは、お宮参りをする社寺からの移動。ゆったりとしたスケジュールを組みたい場合は、お宮参りの日と別の日に撮影するのも良いでしょう。
出張カメラマンに依頼
プロカメラマンが希望の場所で撮影をしてくれる出張撮影は、実際に参拝した神社の雰囲気を写真に残すことができ、思い出深いものになるでしょう。ただし、ご祈祷をしている間や神殿内などは撮影不可としている神社が多いので、撮影して問題ないか事前に確認しておくことが必要です。また、時間ごとの料金設定になっているので、フォトスタジオに比べて撮影料金がリーズナブルですが、祝い着などの衣装は自分で手配しなければいけない場合もあります。
社寺でセルフ撮影
セルフ撮影はお金がかからず簡単に済ませられますが、天候に左右されやすい、撮影していると自分が映らない、移動などで撮影のタイミングを逃してしまうなど、参拝やご祈祷をしながらでは難しい点も多いです。また、きれいな写真の撮り方を知らないと、せっかくのお祝いが素敵な思い出として残せません。
家族写真の費用はどれくらい?
家族写真を撮影する際には、費用も気になるところです。ここでは、フォトスタジオと出張撮影を利用した場合の費用について紹介します。ただし撮影費用には写真のプリント代などは含まれません。
フォトスタジオでの撮影
フォトスタジオでの家族写真の撮影料は、2万~3万円程度が相場です。ただし、個人で経営しているようなスタジオの場合は、金額交渉に応じてくれる可能性もあります。大手のフォトスタジオなどは衣装(祝い着)のレンタルサービスがあるので、衣装代が含まれるのもメリットです。
カメラマンに出張撮影を依頼する場合
カメラマンに出張撮影を依頼した場合、出張料を含む1時間の撮影料は1万円程度です。撮影の時間が増えると追加料金が発生するので、事前に確認するようにしましょう。また、フォトスタジオで出張撮影を手配できるところもあり、相場は1万~2万円です。
上手なセルフ撮影のポイント
きれいな写真の撮り方がわからないという方も、背景やアングルを変えるなど、ちょっとした工夫で、記念の写真をより美しく残すことができます。
特徴的な背景をセレクト
意外と見落としがちな背景ですが、ここにこだわると写真の見栄えが大きく変わります。神社で写真を撮る際は、神社の名前がわかる場所や神社内の有名なフォトスポットなどを背景に入れて撮影を。お宮参りをする神社のHPやパンフレットなどを参考に、ベストなロケーションをチェックしておきましょう。
アングルを変えて撮影
写真を撮るときは正面からのアングルはもちろん、下から、上から、全身、アップなどさまざまな角度や距離から撮ると、さまざまな表情を引き出せます。例えば、全身撮影のときはカメラを少し下から構えて撮ると背景がきれいに映り込み、人物もスタイル良く見えます。赤ちゃんを抱っこしている様子を撮るときはアップで。縦位置、横位置など、カメラの構え方を変えると雰囲気も変わります。
赤ちゃんの表情を最大に活かす
お宮参りの主役は赤ちゃんです。できるだけ赤ちゃんの表情が分かる写真を残したいところですが、この頃の赤ちゃんはまだ周りの状況をうまく認識できません。写真を撮るときは、赤ちゃんの顔を優しく支えながら、カメラの方に少しだけ傾けてみましょう。すやすや寝ている姿も、表情が見えれば可愛さ倍増の1枚になります。
雨が降ってしまったら
雨の日の写真撮影は自然光がなく薄暗いので、写真の仕上がりも暗くなってしまいます。感度を上げる、露出補正をするなどカメラの設定で、雨の日対策をしましょう。また、青や黒など色が濃く、形が深い傘をさして撮影すると、写真に影が出てしまうことも。白や薄ピンクなどの明るい色の傘、もしくは撮影される人の表情も見えるビニール傘がおすすめです。
セルフ撮影の注意点
神社やお寺での撮影は、撮影場所やタイミングなど注意しないといけないことがあります。迷惑にならないよう、節度を守った行動を心がけましょう。
立ち入り禁止ポイント確認
神社やお寺には、素敵なフォトスポットがたくさんあります。撮影に夢中になって、入ってはいけないところに足を踏み入れたり、撮影禁止の場所で撮影したりすると、危険が生じることも。決められたルールやマナーを守り、ほかの参拝者に迷惑にならないよう、安全に撮影します。
フラッシュやシャッター音に注意
この頃の赤ちゃんはとてもデリケートなので、フラッシュの光やちょっとしたシャッター音でもびっくりしてしまうことがあります。また、厳粛なご祈祷のシーンは原則撮影禁止。スマホのカメラで写真を撮る、フラッシュを光らせるといった行為は避けたいところです。その場の雰囲気に合った対応を心がけましょう。
季節に合わせた工夫を
真夏や真冬に長時間屋外にいることは、体調不良の原因となります。撮影する季節によって熱中症や日差しへの対策、防寒をしっかりするなどの準備を。また夏場は朝早く、冬は昼間に撮影するなど、時間を変えることも赤ちゃんに負担をかけない方法です。
スマホでの撮影に挑戦
昨今はスマホカメラも性能が良く、デジカメのように美しい写真を残せます。スマホでお宮参りの撮影をする際も、少しの工夫でよりクオリティの高い写真になります。
インカメラを活用する
スマホには内側と外側にレンズがついていますが、画面上にあるインカメラで撮影をすると、被写体を確認しながら撮影できるため、写り方の工夫が凝らせます。生後1カ月の赤ちゃんは、まだ大きく動くことはないでしょう。しかし、一緒に映るママやパパが、動きのあるアングルで自撮りすれば、スマホの外側レンズで撮るより躍動感のあるユニークな写真に仕上がります。
デジタルズームは使わない
スマホカメラにもズーム機能があります。しかし、スマホカメラの多くが搭載しているズーム機能はデジタルズームです。デジタルズームは画質が粗くなってしまうので、できるだけ使わないほうがよいでしょう。スマホでアップの写真を撮りたいときは、実際に被写体に近づいて撮影するようにすると画質良く仕上がります。
残していきたいベストショット
お宮参りの写真撮影は神社だけでなく、さまざまな場面でのベストショットがあります。まずは自宅で支度が整ったとき、神社でのご祈祷の申し込みが済んだあと、また食事会の会場での1シーンや、自宅に戻ってからのオフショットまで、思い出になるシャッターチャンスばかりです。
まとめ
赤ちゃんの誕生を祝い、ますますの成長を祈願するお宮参りでは、家族の記念写真と同様に参拝時の写真も思い出として残しておきたいもの。セルフ撮影で写真を残す場合には周りへの配慮を怠らず、赤ちゃんのベストショットタイミングを逃さないよう、事前にシミュレーションしておきましょう。